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2024.03.22

管理人の想い

世帯年収と子どもの学力が比例するというのは、有名な事実です。その理由は、裕福な家の子ほど教育にたくさん投資してもらえるからだ、とよく言われているそうです。

 中学生が塾に1年間通うと、平均で30万円、高校2~3年生だと35万円。有名な映像授業の予備校や授業しない塾とかだと、高2の冬から大学受験までの約1年で80万円とか場合によっては100万円をこえるコースを提案されることも(私も説明会で提案されました。とてもとても受講などできなかったですが)。

 私は結局、大学入試が終わるまで塾に通いませんでした。我が家には兄弟が多く、私1人にそんなにお金を使えないだろうと思っていたのもあります。でも私が塾に通わなかっ一番の理由は、私が本当に必要としていたのは塾の先生に教えてもらうことじゃなくて、集中して勉強できる場所なんだと、分かっていたからです。だから、塾に行きたいとは思いませんでした。塾ではなく、とにかく自習室が欲しかった。私の友人にも、自習室を使いたいがためだけに塾に通う子が何人もいました。

 中学校でも高校でも、教材は学校のものだけで十分。というか私はやりきれませんでした。だから、塾や通信などの新たな教材は必要だと思えませんでした。本当の問題は、もともとある教材を使いこなせていないことだと、自分で分かっていたからです。

 部活で疲れて家に帰ると、なかなか机に向かう気になれない。とにかく気力が湧かない。ソファに寝転んだまま、スマホの誘惑に負けてだらだらと時間が過ぎてしまう。見かねて注意してくれる母とも毎日のように言い争い。高校に入ってから私の成績が落ちていったのは、塾に行っていないからでも、いい教材がないからでもない。単純に勉強量が足りていなかったから。学習習慣が崩れ去っていたからです。

 正しい勉強方法で、静かな環境で集中して勉強できれば、ほとんどの問題は解決します。解説をしっかり読めばだいたい分かります。解説読んでも分からない数学や理科の問題は、学校の先生に聞けば丁寧に教えてくれます。

 塾にいそうな凄腕の先生も、最高の問題集も、きっと私には必要ありませんでした。私が欲しかったのは、スマホもテレビもソファもない、弱い自分に立ち向かえる場所でした。

 大学入試は終わりましたが、これからも私の自分自身との闘いは続きます。そして同じように自分の弱さに負けて「家では勉強できない!」っていう中高生や大学生がきっとたくさんいると思います。

 そんなみなさんに、できる限り安く、塾と比べたらもしかしたら10分の1くらい安くて、それでもしっかり集中して勉強できる環境をつくりたい。

 そんな想いで立ち上げたのが、犬山自習室「集中空間HOURS」です。
カテゴリ:その他

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